Air OGREでシンクロドリフト

昨日、「Air OGRE」(エアーオグル)の最終セッティングを実際のフィールドで確認してきました。
Air OGREはGARAGE MADE PROJECTとして製作された対ランカー捕獲兵器「OGRE」を、実戦的な使用にシフトしした、いわばOGREの廉価版アイテム。
BM ZXシリーズと同じく「OCEAN TRADITIONAL」から新春早々にリリースする予定です。
OGREにはLF(ローフローティング)、S(シンキング)、(SLM)スラロームと3種類の設定があるのですが、Air OGREの場合はF(フローティング)、S(シンキング)、(SLM)スラロームとなります。
Fタイプ、Sタイプ共に、ガレメのOGREに比較しアクションを分かりやい方向にシフトしています。これはより多くのアングラーにOGREを使って欲しいという思いから、誰が使ってもモチベーションを長く保てるというメンタル面を強化しているためです。
もちろん、自然相手の釣りですから、魚が反応する動きに関してはその時の状況によりますが、ゆっくりリトリーブしてもルアーのアクションが把握しやすいという面では、エキスパートアングラーが使っても十分メリットを感じて頂ける特長だと思います。
外見的な面での違いですが、残念ながらAir OGREの基本設定には「生塗り」(きぬり)がありません。シーバスをメインターゲットにしたカラーを想定しておりますのでリアルカラーは少ないですが、パールやホロを基本とした実戦主義のカラーが中心となっています。
昨日は3つのタイプのうち、SLMの最終チェック。FとSはすでにセッティングは終了していて、一番設定が難しかったSLMだけが残っていたのです。
SLMに関しては、その名の通りスラロームアクションを発生させるための設定で、この動きは低活性時のルアーローテーションでビッグフィッシュに絶大な効果を得られることが知られています。
入れ食い時で小さいサイズばかりに悩まされるとき、スラロームアクションはビッグサイズを選んで連れてきてくれることはエキスパートアングラーなら誰しも経験はあるはずです。
しかし、私の場合は「シンクロドリフト」という使い方に用いるため、「裏技」としての要素をSLMに内包させる必要があったのです。
特にこれからの季節、ボトムにべったりでやる気のないシーバスに、無理やり口を使わせるメソッドとして「シンクロドリフト」というテクニックを多用します。
シンクロドリフトとは、緩い流れのなかでルアーを流速にあわせ漂わせるという使い方なのですが、ルアーの沈下速度、狙っている場所の水深を把握していないと効果が得られない、いわば上級者向けのテクニックです。
この場合OGREの扁平なシルエットが、細長いシンキングペンシルよりもしっかりと水を掴んでくれるので、緩い流れの中でルアーのポジションを把握しやすく、魚への視認性も高いのです。
ただ、ゆっくりとルアーを移動させる際に、ルアー自体がウォブリングやロールといった振動を起こしてしまうと、スレた魚には逆効果になることがあり、それを防ぐためにスラロームアクションのSLMが必要になるのです。
これはあくまで、自分自身の思い込みも含めた使い方なので、かなり難解な部分が多いとは思いますが、NORTH CRAFTのテスターさんの中にも、このテクニックを使っているアングラーさんがいることを思うと、シンクロドリフトがひとつのメソッドとして通用する大いなる可能性も感じています。
SLMに関しては、すでに数え切れないほどのセッティングをトライし、理想の形に近付けました。しかし、どんな作品でも「完璧」に仕上げることは困難です。
それは昔と違って、現在のルアーには複合的な要素が求められているからです。その多様な機能の、どの部分をどこまで答えに近付け、ひとつにまとめるか・・・
この「多機能の編集力」が現代のルアー作りには不可欠なのです。
Air OGREのSLMのウェイトは28g。ドリフトに関しては22gのSタイプが使いやすいのですが、前述のシンクロドリフトでボトム付近を攻略するにはSLMがベスト。
ラインのリトリーブでスラロームアクションをチェックし、裏技のシンクロドリフトを確認・・・
数等目、手前のブレイク付近をAir OGREがボトムコンタクトしたその直後、吸い込むようなアタリで竿を曲げてくれたのがこのシーバスでした。
グラマラスな冬のシーバス。
もちろん・・・これでSLMのセッティングは決まり!
Air OGRE、来年のデリバリーをぜひともお楽しみに・・・








