
Angler: 深江 真差仁
Field: 福井県 九頭竜川
Date: 06/19/2008
Data: シーバス
Bait: ROLLING MINNOW 95 (プロト)
Color: 白金桃背
Bait: GIMLET (プロト)
Color: 真珠赤頭
この福井県越前エリアのシーバスは、海で生活する個体と川を遡る個体とに分かれると言われています。
今年はもう完全に海型シーバスと河川型シーバスとにパターンが分かれていて、それぞれがベイトフィッシュの動きにリンクして回遊しているように思います。海ではシロギスを追ってサーフを回遊したり、河口部や漁港周りでは小アジが海型シーバスのベイトになっているようです。
一方、九頭竜川をはじめ北陸エリアの各河川では、天然鮎の遡上がピークを迎えています。河川型のシーバスの釣果は、今の時期は遡上した鮎の溜まりやすい中流域、下流域で目立っています。今後、稚鮎の群れに着いた河川型シーバスは、鮎が定位する上流域まで川を遡り、秋に鮎が川を下るまでの間は河川内を生活のテリトリーとするのです。
ここのところの私は、九頭竜川のリバーシーバスにどっぷりとハマっております。それもそのはず、梅雨の長雨シーズンを迎えた九頭竜川では連日シーバスの好釣果に沸いているのです。先日も雨模様の天候の中、九頭竜を満喫してきました。
当日は九頭竜川の河口に隣接するサーフからチェックを開始。ポイントの近くの突堤にはサビキ釣りを楽しむ釣り人の姿があり、毎投小アジが鈴なりに釣れていました。小アジを追って回遊しているだろうシーバスを狙って、まずはサーフからチェックしてみます。
しばらくすると、水面がざわめき始めました。よく見るとシーバスがライズしているようです。シーバスのライズに向かってRM95をキャストすると、リトリーブ開始直後にバイト。 1キャストに何度もバイトがあるのですが、なかなかフックアップにいたりません。どうやら目の前に群れているのはセイゴのようです。
何度か目のバイトでようやくフックにかかったのは、やはり30センチクラスのセイゴ。
続けざまに同クラスがヒットしました。
「セイゴが沸いている」。
ただそれだけの状況と言ってしまえばそれまでなのですが、ルアーの反応を見るにはいい機会です。色々とルアーを替えてセイゴの反応を見てみることにします。
状況としては、海からの風で周りは幾分波立っていました。ベイトフィッシュはおそらく小アジ(豆アジ)でしょう。サーフのいたるところでライズが見られました。
最初にキャストしていたのはRM95。RM95は全長95mm/自重17gのシンキングペンシルです。カラーはプロトタイプの白金桃背(ピンクバック)。ヒットしたパターンは着水後そのままタダ巻き。スピードはリールのハンドルを1秒間に2回転させる程度でした。この時のRM95のアクションはテールスライド。もう少しゆっくり引くとローリングなのですが、この日はローリングで泳ぐスピードには反応がイマイチでした。1キャスト1ヒットの状態が続いたのですが、ゆっくりとしたリーリングでは結局キャッチできませんでした。
次に試したのはRM95JX。このRM95JXはRM95と同じシェイプながら、28gあります。シンキングペンシルというよりも、ジグミノーと呼んだ方が相応しいかも知れません。カラーは同じくプロトタイプの白金桃背(ピンクバック)をチョイスしました。リトリーブスピードは先ほどRM95で釣れていた時と同じくらい、RM95JXでもテールスライドで泳ぐ引き速度です。
すると、どうしたことかさっきまであれだけアタっていたセイゴがルアーに反応していません。何度がライズのあった箇所にキャストしてみたのですが、ついにRM95JXでは釣果を上げることができませんでした。
推測するに、これはトレースしたレンジの違いによるものです。RM95JXはRM95に比べて自重があるために、同じスピードで引いた場合にはRM95JXの方が潜行レンジが低くなります。この差がベイトを追って上ずったセイゴが意識しているレンジと合わなかったのでしょう。釣果がなかった原因が推測できたので、納得して次のルアーを試してみます。
続いてはギムレット。こちらは90mm/14gのシンキングペンシルです。ギムレットのレンジはRM95とほぼ同じ1m程度。これでヒットすれば、先ほどのRM95JXはレンジが合っていなかったと確認できます。
果たして、ギムレットではやはり1投1尾の入れ食いとなりました。セイゴ相手でしたが、実際のフィールドで魚の反応を見極めるのは生易しいことではありません。いいテストになりました。
サーフを後にし、続いては九頭竜川の下流域へと向かいました。ここはウェーディングでブレイクライン、橋脚、街灯の明暗部を狙います。まずは手前のブレイクをギムレットで攻めてみます。ギムレットは非常に良く飛ぶのでサーフでも活躍してくれますが、実は河川内のゲームにおいてもかなり使いやすいシンキングペンシルです。
一般的なシンキングペンシルはリーリングスピードを速めると水面までルアーが飛び出してしまうことが多いものですが、ギムレットは浮き上がりを抑えた設計になっています。これによって、ある程度の早巻きでも浮き上がらず、同時に流れのある条件下での逆引きにも対応できる仕上がりになっているのです。
つまり、ギムレットは上流にキャストして流れに任せてドリフトさせた後、ターン後の逆引きで食わせられるセッティングになっているのです。九頭竜川下流域は流れは一見すると弱いのですが、押しがあって見た目よりも流れが強く、まさにギムレットには最適のシチュエーションです。
ギムレットを上流に向かってキャスト、フワフワと漂わせるイメージで流してキャストの中ほどでターンさせます。ここからは徐々にダウンの釣り。ギムレットはしっかりと水を掴み、しっかりと泳いでいます。PEラインを使用しているので、ティップにはルアーの波動が伝わるほどです。
何度が流した後、立ち位置よりも下流側でヒット。やはり、ギムレットはダウンでもしっかりとアピールしてくれています。
キャッチしたシーバスは50cm半ばのレギュラーサイズでしたが、これもイメージ通りにキャッチできたので価値ある1尾となりました。
その後は干潮の時刻を迎え、流れがなくなってバイトが遠のいたのでロッドオフとしました。
これからの長雨シーズンはリバーシーバスの絶好機です。雨後に増水して濁りが回れば高活性のシーバスが出迎えてくれることでしょう。
今回テストしたギムレット、RM95、RM95JXは、何とか梅雨明けまでにリリースできるように、現在鋭意製作中であります。店頭で見かけましたら是非ともお手にとって仕上がりをご覧ください。そして秋口までのリバーシーバスゲームに、その効果を存分にご体感ください。

Category: FIELD REPORT, NEWS by fukae
関連タグ: garage made, gimlet, rm95, rm95jx, rolling minnow, rolling minnow 95, rolling minnow 95jx, ガレージメイド, ギムレット, サーフ, シンキングペンシル, シーバス, タダ巻き, テールスライド, プロト, ベイトフィッシュ, ライズ, ローリングミノー95, ローリングミノー95jx, ロール, ヴァイナルアクション, 九頭竜川, 小アジ, 河川, 深江真差仁, 白金桃背, 真珠赤頭, 福井