Angler: 小川 大
Field: 石川県 輪島沖
Date: 08/07/2008
Data: クロマグロ
Bait: SEGRO 110S Color: 片口鰯 (カタクチイワシ)
Bait: BM100EX Color: 潤目鰯 (ウルメイワシ)
前日の釣果にイマイチ納得できず、明くる日も輪島港諏訪丸さんに乗船してきました。昨晩は船長との作戦会議が長引き、少々二日酔い気味&寝不足での出船となりましたが、前日の午後から強く吹いた風も収まり、ベタ凪快晴のマグロ日和です。
当日の作戦は、時間帯とベイトによってルアーをローテーションするというもの。朝のうちに沸くナブラはおそらくベイトが10センチぐらいのカタクチイワシなので、抜群の飛距離と卓越した喰わせの力を併せ持つSEGRO110Sで勝負。そして、日が高くなるに連れて小さなベイトのナブラが起きるはずなので、それにはバリスティックミノー100EXのヘヴィシンキングチューンで挑みます。
ここで、各ルアーの特徴と改造方法、セッティング、簡単な使い方をご紹介させていただきます。
まず、SEGRO110S。
SEGRO110Sはここ能登半島輪島沖のマグロを狙って獲るために開発されたと言っても過言ではない、イワシパターンに特化したクロマグロ専用のシンキングペンシルです。私自身も開発の初期段階から携わってきた非常に思い入れの強いルアーです。
全長110ミリと小粒ながら42gのウェイトを有し(SEGRO110HSは52g)、抜群の飛行姿勢も手伝って、ストレスを感じさせないほどの飛距離を実現しています。フラットな面で構成した特徴的なお腹のデザインは、イワシパターンに有効な水平姿勢フラップフォールアクションを生み出します。
SEGROに合ったセッティングは、リングが前後とも#6、フックは前後ともカルティバST-66の#1/0です。アイとリーダーの接続はソリッドリングに同サイズのスプリットリングもしくはボウズリングの260ポンドをセットして使用しています。
SEGROの基本的な使い方は、ほっとけメソッドです。ナブラの進行方向を見極め、マグロが頭を出す先へキャストしてフリーフォールさせてください。10~20カウントで食わなければ、上方向に軽くジャーク&トゥイッチして再度フリーフォールさせます。それでも食わなければピックアップして、再度ナブラの先にキャストしてください。

水面直下を早巻きするアングラーをよく見かけますが、「イワシのナブラはフォールで食わす」をしっかりと肝に銘じて試してみてください。フリーフォールにおいて、SEGROはフックを背負うことなく、綺麗に水平フォールしてくれます。もちろん、船が流されたり、ラインが風にあおられたりしている時は、ラインメンディングをしてフォール姿勢を乱さないような注意は必要となります。
続いて、バリスティックミノー100EXについて。
バリスティックミノー100EXはご存知の通り、バリスティックミノー100をベースにソルト用にファインチューンされたモデルです。ABSソリッド構造&ステンレス貫通ワイヤー仕様なので、強度面での不安はありません。
ただ、シーバスゲームを前提にセットアップされていますから、オフショアで使用するには少々改造が必要となります。
ますは、フックとリングの交換です。ノーマルのバリスティックミノー100EXは#4リング、ST-46#3がセットされているのですが、これを#5リング、ST-66#2にサイズアップします。これでクロマグロをはじめ、オフショアのターゲットにも対応できる仕様となります。
バリスティックミノー100EXはボディ本体の重量が23gと、いささか軽く感じるかもしれません。近距離戦であればノーマルでも充分な飛距離なのですが、ことクロマグロのナブラ撃ちとなるとディスタンスが大きなアドバンテージになります。そこで、私の場合は対クロマグロナブラ撃ち用にウェイトアップチューンを施しています。
ウェイトアップチューンは、市販されている1ミリ厚の鉛シートを幅1センチにカットしてバリスティックミノー100EXのベリーに貼り付けています。バリスティックミノー100EXは、元々フォール姿勢、フォールアクション共に秀逸なルアーなので、バランスを崩さないよう注意しながら、貼り付けて下さい。
貼り付ける鉛の目安は、1センチ幅に切った鉛シートで、フロント(ベリーのアイとタイイングアイの間)に2センチ、リヤ(ベリーのアイとリヤのアイの間)に3センチほどです。このチューニングをすることでボディ本体の重量が約35gほどになると思います。ウェイトチューンを施したバリスティックミノー100EXは、その小さなシルエットと相まって抜群の飛距離を稼ぎ出してくれます。
クロマグロのナブラ撃ちにおけるバリスティックミノー100EXの使用方法は、SEGROと同じです。SEGROと並び、バリスティックミノー100EXウェイトチューンは私が絶対的な信頼を寄せるルアーです。ルアーをキャストするスポットが重要になりますので、パニック状態に陥らないよう、落ち着いてキャストできる状態を作ることこそが重要なのかもしれません。
では、釣行レポートに話を戻します。
ここ数ヶ月は毎週のように輪島に足を運んでいるので、状況は大体把握できているつもりです。8月に入ってからは潮流が早くなり、巻き網によるマグロ漁は鳴りを潜めている状態(潮が早いと巻き網ができないそうです)。巻き網船団の強烈なプレッシャーから解放され、ひと頃よりはマグロの沸きのコンディションも回復しています。
SEGRO、バリスティックミノー100EXと同じぐらいの信頼を寄せているのが、いつもお世話になってる諏訪丸のキャプテンです。私たちアングラーの意見を積極的に操船に取り入れてくれるので、気持ちよく釣りが楽しめます。実際、6月下旬に今年初のクロマグロが上がって以来、ハズレなしで連日マグロを釣らせているのですから、これは本当に凄いことだと思います。
船はいつものマグロポイントに到着。いつものようにレーダーと船上の全員の視線で鳥山を探します。この日も前日と同じような展開で、早い時間帯のナブラはルアーの入れ方と落とし方さえ間違わなければヒットに持ち込める感じでした。日が高くなるとやはり、難易度が上がり苦戦を強いられました。
結果、前日と同じ、船中4本のマグロ釣果。出船前に立てた作戦はおおよそ通用し、サイズにこそ不満が残りましたが達成感は得られました。私は運よく2本をキャッチ。1本はSEGRO110Sの片口鰯カラー。もう1本はバリスティックミノー100EX潤目鰯カラーのウェイトアップチューンでした。
全体で6本もバラしてしまったので数が伸びませんでしたが、輪島沖のマグロの量は半端な数じゃないと思います。一日で10回近くのスーパーボイルに遭遇できるフィールドはそうそうはないと言えるでしょう。このごろは諏訪丸船長をはじめ、輪島港の漁師の皆さんの間では9月はおろか10月もイケそうだという話になっています。
今のところ、今期のレコードは50キロクラスですので、今度はそれを上回る大物に出会えるよう、私の輪島通いはまだまだ続きそうです。

Category: FIELD REPORT, NEWS by ogawa
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